11月16日(土)、17日(日)に沖縄県糸満市で「グローバルヘルス合同大会2024 第65回日本熱帯医学会大会・第39回日本国際保健医療学会学術大会・第1回台湾グローバルヘルス学会」が開催されました。 1. 参加背景 弊社は来年創立から25周年の節目を迎えること、さらに最高技術顧問である建野が日本国際保健医療学会の名誉会員として表彰いただくことを機に、本大会へ社員一同で参加しました。 2. 大会参加までの準備 本大会への参加が決まってから、社内で「準備チーム」を立ち上げ、打ち合わせを重ね、大会への参加目標、そして弊社の取り組みを紹介するために展示を行うことを決め、準備を進めました。また、ブースへの搬入、設置や当日の現場担当など、チームを編成し、多くの社員が準備、運営に加わりました。 2.1 参加目標 ① 弊社が実施している事業内容(技術協力プロジェクト、研修委託業務など)、学術論文について広報を行う ② 人材を募集する ③ 大会への参加をつうじて自己研鑽に努める 2.2 展示内容 ① 会社紹介 バックパネル展示(海外プロジェクト部および国内事業部の取り組み紹介) TVモニタースライドショー放映(事業実績や各事業の紹介) パンフレット、弊社オリジナルボールペンの配布 ② 論文紹介 ポスター発表 学術論文サイトへアクセスできるQRコードの掲示 3. 大会当日の様子 本大会は「Proposals from Asia and Pacific Islands」をテーマに掲げています。 「感染症」「プライマリヘルスケア」「日本在住の外国人への保健医療サービス」「移民の健康」「口腔衛生」「栄養」「出産」「国際協力」など様々な保健分野についてのシンポジウム、セミナー、ワークショップが行われ、研究内容を取りまとめたポスターも数多く掲示されていました。各セッション、各ポスターそれぞれ、とても興味深い内容が多く、保健医療分野の知識をさらに深めることができ、学びの多い2日間となりました。 弊社は、展示ブースにおいてこれまでの取り組みを紹介する「会社紹介動画」を放映し、技術協力プロジェクトや研修委託業務等の活動写真の掲示や成果物を展示しました。 展示ブースには、保健・医療分野において様々な活動や研究を行っている方々、国際協力に関心を持つ大学院生、さらに弊社が沖縄県で実施している研修委託業務でお世話になっている先生方など、たくさんの方々がお越しくださいました。 お越しいただいた方の中には、弊社が技術協力プロジェクトで作成した「アンゴラの母子健康手帳」に関心を持ってくださったり、現在実施中の技術協力プロジェクトについて「現地では実際にどのような活動を行っているのか」などご質問をいただきました。 さらには、弊社へインターンシップを希望する大学院生も来てくださり、国際協力に関心を寄せている姿が印象的でした。 多様なバックグラウンドを持つ方々とお互いの知識や経験の共有をつうじて交流を深め、新たなネットワークを築くことが出来ました。本大会で出会った皆さまとの繋がりを今後も大事にしていきたいです。 さらに、弊社がアンゴラで実施している「プライマリヘルスケア施設における妊産婦ケアの質改善プロジェクト」(技術協力プロジェクト)の活動報告をポスター発表として発表しました。 この発表では、特にJICA沖縄課題別研修「公衆衛生活動による母子保健強化」コースに参加したプロジェクトのカウンターパートが、プロジェクトと協力して実施している活動を、視覚的にわかりやすく示しました。研修参加後のカウンターパートは高いモチベーションを持ち、現場で母子保健サービスの質向上に取り組んでいます。日本の研修で得た知識や技術が、実際の業務に効果的に活かされています。 大会の参加者からは、「母子保健に関する研修内容はどのようなものか」、「プロジェクトで具体的にどのような貢献がなされているのか」、また「プロジェクトの成果について」など、さまざまな質問をいただきました。弊社の研修事業と技術協力プロジェクトを紹介する貴重な機会となりました。 また、本大会前日には弊社の最高技術顧問である建野が日本国際保健医療学会の名誉会員として表彰いただきました。 ~建野よりコメント~ 今回、日本国際保健医療学会の小林潤理事長より「名誉会員」の表彰をいただきました。私は、本学会と1986年の創立直後より我が国の国際協力の向上に取り組んでまいりましたが、これらの活動が評価されたことを嬉しく思います。私は、国際保健医療研究センターを退職し、現在は技術顧問として弊社に所属しています。従来、学会活動は、大学や行政機関を中心に行われてきましたが、今後は、学会の研究成果を現場に生かすべくNGOやコンサルを積極的に巻き込んで欲しいものです。 4. さいごに 株式会社ティーエーネットワーキング創立25周年の節目を来年に迎えるにあたり、ほぼ全社員が、JICA沖縄の研修委託業務にあたり5年来常駐者も居る沖縄に集い、全社一丸となって国際医療保健学会学術総会に参画したことは、なんと言っても弊社としてうれしく、スタッフみなさんも楽しく過ごした3日間でした。その上に、同総会で旧知の親交を暖め、また、新たなかつ様々なネットワーク築けたことは、大変意義のあったイベントでした。 そこで出会い、弊社に興味を持っていただいた方々には、今後もオープンでご対応しますので、ご遠慮なくご連絡をお待ちいたします。 【関連サイト】 ・グローバルヘルス合同大会2024ホームページ https://www.okinawa-congre.co.jp/gh2024/ ・学術論文サイト 1. Development and implementation of the maternal and child health Handbook in Angola. BMJ Global Health 2022, 7: e01031 https://gh.bmj.com/content/bmjgh/7/10/e010313.full.pdf 2. Effectiveness of the maternal and child health handbook for improving continuum of care and other maternal and child health indicators: A cluster randomized controlled trial in Angola. J Glob Health. 2023, 13:04022. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9894505/ 3. Impact of MCH Handbook in Angola for improving continuum of care and other MCH indicators: study protocol for a cluster randomised controlled trial. JICA Technical Brief: 38 https://www.jica.go.jp/Resource/activities/issues/health/mch_handbook/... 株式会社ティーエーネットワーキング 土屋・石村
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合同学会ポスター
弊社展示ブース 展示ブースにて来場者へ弊社の取り組みについて説明している様子 ポスターセッション -質疑応答の様子- 日本国際保健医療学会小林潤理事長より名誉会員表彰授与の様子
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