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キーワード:保健人材育成、保健システム、ポスト・コンフリクト国、行政能力強化 南スーダン共和国は2011年に独立した世界で最も新しい国です。しかし、40年以上におよぶ内紛の影響は深刻で、保健、教育、水供給などのベーシック・ヒューマン・ニーズ(BHN)は世界最低レベルです。私たちは、約4年間、保健サービスや保健システムの強化に欠かせない保健人材育成の促進を目指し、中央保健省と全国10州の州保健局の行政能力強化支援に取り組みました。 主な活動は、「保健人材育成政策・戦略の策定」「年間実施計画策定・モニタリング能力強化」「保健人材情報システム(HRIS)の開発と運用」「助産の指導者養成研修を通じた研修運営能力向上」です。さらに、保健人材育成分科会やHRIS分科会の運営を支援し、WHO、UNFPA、世銀、CIDA、USAIDなどのパートナーとの調整を積極的に行いました。また、同国で初となる正看護・助産師育成校であるジュバ看護・助産学校の整備や保健省の執務室整備も実施し、先方政府からはニーズに的確かつ迅速に応えた支援であると高く評価されました。 ポスト・コンフリクト国(紛争後国)における活動は困難の連続でした。私たちは「情報収集力」「コミュニケーション力」「忍耐力」「素早い現場判断力」「寄り添い力」をフル活用して支援に臨みました。プロジェクトを共に担った現地行政官たちが、今後も地道に新しい国づくりを続けていくことを願っています。
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