技術協力 |
キーワード:母子保健、母子保健統合サービス、妊産婦死亡率、乳幼児死亡率 建野チーフアドバイザー 帰国報告会が開催されました。 ラオスは日本の本州程の国土面積(約24万㎢)に、千葉県程の人口(約630万人)が暮らす東南アジアで唯一の内陸国です。社会・経済開発は周辺国に比べて遅れており、2020年までに後発開発途上国から脱却することを目標としています(「第7次国家社会経済開発5カ年計画」、2011年)。 ラオスの保健指標を見ると、妊産婦死亡率、乳幼児死亡率は東南アジア地域の中で最も高いことが分かります。こうした状況の中でラオス国保健省は、母子保健の改善を優先課題として位置付け、2009年には「母子保健戦略計画(2009-2015)」を策定して母子保健の強化に取り組んでいます。 「ラオス国 母子保健統合サービス強化プロジェクト」では、母子保健サービスと拡大予防接種計画(Expanded Program on Immunization: EPI)関連サービスを統合し、産前から産中、産後、新生児、小児まで継続的なケアを行うことで母子保健に係るMDGsを達成しようとする「母子保健戦略計画(2009-2015)」に沿って、1) 母子保健事業の運営管理能力強化、2) 提供される母子保健サービスの質の向上、3) 住民協力・コミュニティレベルでの社会動員の強化の3つを柱としてラオスの南部4県(チャンパサック県、サラワン県、セコン県、アタプー県)を対象として母子保健サービスの強化を支援しています。 対象4県のカウンターパートがPDCAサイクルに沿った母子保健事業の計画策定、実施、モニタリング、評価を継続して行っていけるよう、支援的巡回指導(supportive supervision)の実施支援等を通じた県レベル - 郡レベル – ヘルスセンター/コミュニティレベル間の連携強化を含めた技術協力を行っています。 ティーエーネットワーキングは、「ラオス国 母子保健統合サービス強化プロジェクト」にチーフアドバイザーと業務調整/組織連携強化専門家の2名を派遣しています。
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