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キーワード:保健施設センサス、根拠に基づいた保健投資計画、保健情報システム ザンビア共和国では、予防可能であり、基礎的な保健サービスが提供されれば対処できるはずの疾病で多くの方が亡くなっています。このような保健状況に対して、ザンビア政府は1992年から保健改革に取り組み、効果的且つ効率的な保健医療システムを構築する試みを行ってきました。JICAはザンビア政府の要請のもと、2004年に全国保健施設センサス(NHFC)を実施し、保健施設データベースの整備支援を行いました。その後約10年間に渡り、データ分析、根拠に基づいた投資計画策定、実施とモニタリング、評価という一連のサイクルを支援しました。その間、ザンビア国内ではインフラの整備等が徐々に進んだほか、保健施設が増加し、保健サービスも大きな変化をみせました。こうした中、適切な投資計画を策定するために、保健施設データベースの更新と定期的な更新を可能にする必要性が高まりました。本プロジェクトでは、第2回目の全国保健施設センサス(NHFC)を実施し、そのデータに基づく保健投資計画策定の能力強化を行います。本プロジェクトを通して、第3回目はザンビア国が独自の力で保健施設センサスを実施し、投資計画策定を行えることを目指しています。 主な活動は、「NHFC及び他の情報システムに含める報告項目(変数)の整理」、「NHFC実施の委託先調達、管理・監督」、「投資計画のための統計分析の実施及び国家保健投資計画の策定」です。 日々様々な困難に直面していますが、保健省のカウンターパートと信頼関係を構築しながら一つひとつの活動に取り組んでいます。今後は保健施設データベースの整備やデータ分析、投資計画策定等、プロジェクトとしても重要な側面に突入します。引き続き保健省及び開発パートナー関係者と協力しながら、目標達成に向けて活動していきます。
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